ロック ギター レッスン ブログ

音楽専門学校で学んだギタリストの全てを教えます。

ロックギター講座 ピッキング編

今回のロックギター講座は「ピッキング編」です。

 

ピッキングとはピックを持って弦を弾く(はじく)ことです。

 

文面で説明すると、ただこれだけで終わってしまうことなんですが、ピッキングと同時に他の弦が鳴らないようにミュート(消音)をする必要もあります。

 

その他にも軽くミュートしている弦を弾く表現方法もあったりします。

 

そしてフレーズ(旋律)を弾くこともあればコード(和音)を弾くこともあります。

 

でもピッキングしている手や腕の動き方が違うかというと・・・。

 

 

同じ1つの動き方なんですね・・。

 

 

最近はYouTubeなどで実際にプロのギタリストが教えていたりしてる動画とかもあるんですが・・。

 

筋肉の動きがどうとか・・・。(※アスリートではありません・・。)

 

○○な弾き方している人は一生ギター弾けないとか・・・。

マーティー・フリードマンを見て下さい・・説明できます?)

 

とにかく、筋肉の使い方に特化しているような・・・。

(※あくまで個人的な感想です。)

 

では「正しいピッキング」とは・・・?

 

答え:人それぞれです。

 

理由:演奏技法ではなく演奏(実際に出している音)そのものが大事だからです。

 

しかし「初心者にそんなこと言われても・・・。」と嘆く必要はありません。

 

「世界のギタリスト達編」で紹介したギタリストの中にも様々なピッキングスタイル

があったのを覚えていますか?

 

ヌーノ・ベッテンコートはピックを持つ指以外は広げてリラックスしたスタイル。

 

ポールギルバートはピックを持つ指以外の指も折り曲げてグーにしているスタイル。

 

リッチーコッツェンはピックを持たないフィンガーピッキングスタイル。

 

ティーブ・モーズ、マティアスIAエクルンド、エドワード・ヴァン・ヘイレンは親指と人差し指と中指でピックを持つスタイル。(俗に言うハミングバードピッキング

 

もう一度、よ~~~~~~く見てみて下さい・・・。

 

皆、ピッキングスタイルは違ってるんですよね・・。

 

でも、基本的な動かし方はどれも同じです。

(※フィンガーピッキングはピックを使用していないので別物ですが・・。)

 

それでも彼らの共通した基本的な動かし方が正しいのか?と問われたら、それはやっぱり「人それぞれ」としか言いようがありません。

 

しかし、世界的に評価され、リスペクトされているギタリストがやっているピッキングの動かし方は非常に高い信頼性があると言えるでしょう。

 

ではその共通している「動かし方」について説明していきますね。

 

 

ピッキング時の手首と腕の「動かし方」

皆さんの中には現在スポーツを楽しんでおられる方、又はスポーツの経験があるという方もいるかと思います。

 

「運動は苦手なんだよね・・。」という方もいるでしょう・・。

 

我々人間の体には関節という骨組みが存在しますよね・・。

 

例えば「歩く」という行動の中にも様々な関節や筋肉が「連動」しています。

 

逆に言えば、その「連動」が理に適っているからこそ「歩く」ことが出来るんです。

 

ピッキングもしかりです。

 

YouTubeピッキングについての動画解説を見ていたときに、よく目にしたものは関節ではなく「筋肉」の使い方というものでした・・。

 

「筋肉」を使って、いかにピックを持つ手を「振動」させてピッキングをするか?というものです。

 

では皆さん、ここで1つ質問です。(よ~~~く考えてみて下さいね。簡単なので。)

 

世界的なギタリスト達のライブは1公演で約3時間の間、演奏し続けています。

 

「筋肉」で手や腕を「振動」させてピッキングするということは約3時間の間ずっと「筋肉に力(ちから)入れっぱなし状態」だということですよね?

 

つまり・・3時間・・筋トレ状態・・。(辛すぎる~~~!!!!)

 

質問:あなたは3時間の間、腕や手に力(ちから)を入れ続けることが出来ますか?

 

もちろん「俺なら出来るぜ~~~!!」的な方もおられるかと思いますが・・。

 

一般的な、真面な思考をもっておられる方であれば自ずと「無理・・。」だということくらいは理解していただけるかと思います。

 

では「筋肉じゃなくて良かった・・。(涙)」と安心していただいたところで本題に入ります。

 

ピックを持つ腕(手)関節のしくみと概念

上記の図で解説します。

 

関節や筋肉に無理なく動かす為には「理に適った動き」を身に着ける必要があります。

 

図の様に手首の関節は基本的に「固定」させて腕を「回転させる」ことで「無理の無い動き」になるはずです。

 

例えて言うと、皆さんも御存じの夏の必需品「うちわ」ありますよね・・。

 

「うちわ」であおぐ時って「腕」じゃなくて「手首を回転」させる様にあおぎませんか?

 

あれって実際は「手首」が回転しているわけじゃなくて「腕」が回転してますよね?

 

手首は「固定」されてませんか?

 

だって関節のしくみが「手首は回らない」しくみになっていますから・・。

 

手首を回しているものと勘違いしちゃってるんですよね・・。

 

その勘違いが「余計な力(りき)み」を生み出してるので「筋肉」で「振動」させる的な考え方になってしまっているわけなんです・・。

 

回っている(動いている)のは「腕」の部分だということを理解し、意識できることで「余計な力み」が無くなるはずです。

 

YouTubeでスティーブ・モーズが自身のピッキングについて説明しているので参考にしてみて下さい。↓

 


www.youtube.com

 

上記の動画でスティーブ・モーズが「スピードに弱点がある」と言っていますが・・。

 

ハッキリ言います・・。

 

そんなことはございません!!!

 

彼は稀に見る「フルピッキング系のギタリストなので、そのように言ってると思われます。

 

「フルピッキング」とは演奏する全ての音をピッキングで出しているんですね・・。

 

しかし世界的ギタリスト達の、ほぼ全てのギタリスト達は「フルピッキング」ではなくピッキングが必要なところだけをピッキングして演奏します。

(どういう意味なのかは、またの機会に説明しますね・・。)

 

ティーブ・モーズに興味が出てきた方はYouTubeで沢山の動画が配信されてますので是非、楽しみながら参考にしてみて下さいね。

 

今回のロックギター講座は「ピッキング編」でした。

ではまた・・。