ロック ギター レッスン ブログ

音楽専門学校で学んだギタリストの全てを教えます。

ロックギター講座 まず何をすれば良いのか?編

ロックギター講座 まず何をすれば良いのか?編

 

ギターを始めた頃って何から始めれば良いんだろう?って分からないもんですよね?

 

そんな悩みを抱えている人は沢山いると思います。

 

では答えを教えますね。

ギターは表現するツール。

皆さんはギターという楽器が好きになってギターを弾きたいと思ってギターを始めた事でしょう。

 

ですが・・・。

 

それは同時に「音楽を始める」ということですよね?

 

でも「ロックミュージック」は毎日聞いて大好きだけど「譜面なんて読んだ事ないよ。」って方は沢山いるのではないでしょうか?

 

自分もそうでした。(笑)

 

なのに勝手に他の人より「音楽」を知っていると勘違いしてたんですよね。

 

周りの人達よりロックミュージシャンを多く知っているが正解でした。(笑)

 

そしてステージ上でギターを演奏している自分をイメージして、まるで自分がロックスターになって沢山の人達からリスペクトされている自分に成りたいって・・。

 

でも、それも音楽とは関係無いんですよね・・。

(ただ目立って、もてはやされたいだけでした。)

 

そんでもって少し弾けるようになってくると「このグルーヴ感が・・。」とか「あのサウンドメイクが・・。」とか、まるで「評論家」みたいになって・・。

 

挙句の果てには「俺はギタリストだからさ・・・。」って、重症化ですね。(笑)

 

まず自分みたいに、こんなこと言っている間は「ギターが弾けてない」と思っておいた方がいいでしょう。(笑)

 

ギターは、ただ音楽を表現する1つのツールでしかないんですよ。

 

ピアノでもドラムでもクラリネットでも同じことです。

 

まずは「音楽」そのものの情報を集めましょう。

 

音感やリズム感の良し悪しは後からついてくるものと考えて・・。

 

最低限「ギターを使って譜面に書いてある音を再現出来る。」

 

様になることです。

 

それには音階だけではなくリズム(符・休符)も分かるようになること。

 

曲調(key)が分かること、和音が作れること、譜面の進行が分かること。

 

ここで注意しなければならないことはTAB譜を極力見ないことです。

 

勘違いしないように言っておきますが、初見で間違えないで弾けるようになれと言っているわけではありません。

 

「音をたどれる。」様になれればいいのです。

 

よくある間違いですが最初から1曲まるまるを課題にしないこと。

 

最初は、4小節~8小節位の長さから初めて下さいね。

 

音楽を考える。

音楽って何でしょう?

 

・リズム。

・音の強弱。

・ハーモニー。

 

いわゆる音楽の「3原則」ってやつですが、この中で演奏技術に直接関係しているのは見て分かるようにリズム音の強弱ですよね?

 

まず「音を出す」「音を止める」をしっかり区別出来ているか?

 

これを追求すると「必要な音が出ている」ことと「余計な音が出ていない」ことに繋がります。

 

俗に言う「Fコードの登竜門」ですが、Fコードに限らず全てのコードをしっかり鳴らせているか?音がしっかり出ていない弦がないか?にも繋がります。

 

この「音を出す」「音を止める」リズム音の強弱連動させることが練習課題となるわけです。

 

良いエピソードが一つあります。

 

それは、このブログでも紹介しました故エドワード・ヴァン・ヘイレンの話です。

 

彼は子供の頃、全米ピアノコンクールで3年連続優勝した経歴があるそうです。

 

全米ですよ・・・。分かります?

 

日本とは規模が違います。

 

しかし、その頃の彼が目指していたのは優勝する事ではなく、コンクールの審査員に自信が演奏する音楽の表現を認めてもらうことだったそうです。

 

ですが、審査員のコメントは彼の思いとは少し違っていたらしく、彼は「ちぇっ・・・ちゃんと弾けてると思ったのにな・・。」って残念がっていたそうです。

 

つまり彼はギターを持つ前から「音楽」そのものに挑戦していたということですね。

 

それから彼はギターという楽器と出会い、その音楽への挑戦をギターを通じて表現してきたからこそ、世界中の多くのファンにリスペクトされたのでしょう。

 

 

ギター特有の演奏技法と表現を知る。

さて、ギターという楽器は人によっては打楽器と言われる事があります。

 

「いやいや、弦楽器だよ。」という人もいます。

 

確かにギター、特にエレクトリックギターは様々な音を出すことができます。

 

譜面に表現出来ない音や表現が存在します。

 

例えばネックを掴んでいる手で弦をミュートしながらピックを使ってストロークまたはカッティングすると「ガッ」と打音がなります。

 

この打音は譜面には適用されません。

 

でも実際のギター演奏には欠かせないものです。(笑)

(意味わかりませんよね・・。笑)

 

その他、ベンド(日本ではチョーキングと言います。)すると音が途切れることなく音階を変えられます。

 

スライドもしかりです。

 

そしてピッキングハーモニクスやピック・スクラッチなどなど・・。

 

本当に様々な表現方法があります。

 

市販されているバンドスコアなるものを見ていると、「この譜面書いた人、ギタリストじゃないな・・。」って、す~~~~~~ぐバレちゃいます。(笑)

 

だってピックスクラッチとか音階で書いてあるんだもの・・・。

(そんなの誰も弾けません・・・。)

 

音大の学生さんが自身の持つ絶対音感を有効活用して譜面を書くバイトをしているんでしょうが「その絶対音感が仇になってるなんて気づいてないんでしょうね。」

 

なので譜面としては間違っていないんでしょうけど・・。

 

演奏技法として考えると「こんな超絶テクニックオンパレードな曲、誰が弾けるの?」

と言いたくなる代物になっております。

 

なのでギターもののスコアを購入する場合は、有名なギター雑誌と同じ出版社かどうかを確認すると良いでしょう。

 

実際にギター好きなスタッフが有名ギタリスト本人に取材をして弾き方を習ってきたものをスコアとして発売しているものと思われます。

 

つまり、ギター特有の演奏技法を知らないと「耳コピ」も出来ないし、譜面が追えるようになっていても「ギターっぽく弾けない」なんてことが起こるわけです。

 

ということで、まずは

 

・譜面をたどれるようになること。(理解するだけならギターは要りません。)

・音符・リズム符を理解すること。

YouTubeなどで沢山のギター特有の演奏技法(ギタリスト)を知ること。

 

こんなとこですかね。

 

あ、あと絶対に忘れてはならないのは・・・。

 

「楽しむ。」ことです。

 

最初に言っておきます。

 

今思うと、弾けない頃が一番ギターが楽しかったです。(笑)

 

何でも弾けちゃうと、チョットつまらなくなるもんなんですよ・・。(笑)

 

分からないことも、出来ないことも、楽しんでください!!

 

今回の講座は「まず何をすれば良いのか?」でした。

ではまた・・。