ロック ギター レッスン ブログ

音楽専門学校で学んだギタリストの全てを教えます。

ロックギター講座 コードの作り方編

ロックギター講座 コードの作り方編

 

今回はコードの作り方について説明しますね。

 

コードって何?って方もいると思いますんで、簡単に言うと「和音」です。

 

複数の音を同時に鳴らすこと・・と言えば分かりやすいでしょうか・・。

 

「弾き語り」なんかで「ジャカジャカ」やってるやつですね。

 

初心者の頃はコード・ブックなるものを買ってきて単に覚えていたものですが、そのうち「いつまで覚えなきゃいけないんだろう?」って気が遠くなっていくものです。

 

でも、そもそもの考え方が違っていたんですね。「何が?」って・・それは・・。

 

「コードは覚えるものではなく、作り出すもの。」だということです・・・。

 

専門学校では最初に習う基礎なんですね、これって・・。

 

やってみると意外と簡単なので、コード・ブックとおさらば出来ますよ。

 

コードって何?

コード(和音)って何?っていうことで、普段から何気なく当り前の様に鳴らしている方も触れておくと、ギターがもっと楽しくなりますよ。

 

では、下の図を見てみましょう。

 

コードの概念

 

以前にメジャー・スケールの配列について述べましたが、このメジャー・スケールに

番号を付けると7番まで番号が付けられますよね。

 

この番号を音楽理論では「度数」と言います。

 

この「度数」の構成を覚えればコード(和音)を作ることが簡単に出来るんです。

 

図では基本となる5つのコードについて、構成される度数を表にしています。

 

覚え方としては・・。

 

1・3・5度(3音)又は1・3・5・7度(4音)の音で構成されていること。

3度がフラット(半音下る)するとマイナーになること。

3度と7度がフラット(半音下る)するとマイナー・セブンスになること。

7度だけがフラット(半音下る)するとセブンスになること。

 

ってな感じでしょうか・・。

 

その他に9th(ナインス)・add9(アド・ナインス)・sus4(サスフォー)などの

特殊なコードもありますが、ここでは一旦除外します。

 

ですが、コードの概念が理解出来たらネット検索などで直ぐに理解出来るでしょう。

 

実際にコードを作ってみよう!

それでは実際にコードを作ってみましょう。

 

ドレミファソラシド編でしっかり指板上の音の位置を視覚的に覚えられていれば、より簡単に作れます。

 

下の図は6弦をR(ルート)音にした場合の一例です。

6弦をルート音に見立てたメジャーとマイナーのコード

上記の図では1・3・5度の3つの音で構成したコードになります。

 

違いは3度の音がフラット(半音下る)していると「マイナー」になるということ。

 

次は7度の音を足してみましょう。

6弦をルート音に見立てたメジャーとマイナーのセブンスコード

 

違いは3度と5度がフラットするとマイナーセブンスとなります。

 

最後はセブンスです。

 

6弦をルート音に見立てたセブンス・コード

 

セブンスは7度だけがフラットしたコードになります。

 

以上の様に最初の図で説明している構成度数を視覚的に覚える事で簡単にコードを作る事が出来るんですね。

 

続けて5弦をルート音に見立てたコードも貼っておきます。

 

5弦をルート音に見立てたメジャーとマイナー・コード

5弦をルート音に見立てたメジャーとマイナー・セブンスのコード

5弦をルート音に見立てたセブンス・コード

気付いた方もいると思いますが、6弦にも5度の音があります。

 

しかし演奏上、ミュート(消音)したほうが楽ですし聞いた感じも分かりやすくて良いので6弦を鳴らすことは殆どありません。

 

ここまでくると「あと4弦~1弦まで作らないといけないのか~・・。」なんてちょっと面倒くさくなると思いますが実際は下記の図の様になっていきます。

 

4弦~2弦をルート音に見立てたコードの考え方

前回の説明でオクターヴの位置を覚えている方はもうお気付きだと思いますが、結局のところ、なんとなく同じ形になってしまうんですね。

 

上記図では、その一例として4弦と2弦は同じ形で押さえても変わりないものとして考える事が出来ます。

 

また、3弦ルートも5弦をルートと変わりない形として覚えても大丈夫なんです。

 

ですが、この考え方は一例なので、増やすことも可能です。

 

例えば1弦をルート音に見立てた場合の形を見てみましょう。

 

「1弦だから6弦ルートと同じなんでしょ?」と思った方は理解が早いですよ。

 

1弦をルート音に見立てたメジャー・コード

 

考え方としてはルート音から見て右側でコードを作るのか左側でコードを作るのかで同じメジャーコードでも押さえる形が違うということです。

 

こんな風に、あらゆる押さえ方でコードを作る事が出来れば、どんな譜面を見ても簡単に作って無理の無い演奏が出来る様になりますよね。

 

 

いくつのコードが隠れているかな?

さて、ここまでは「作ると言ってもやっぱり視覚的に覚えなきゃいけないのね・・。」と思われる方もいるかと思います。

 

ですが、ドレミファソラシド編でしっかり音の配置を覚えた方には朗報です。

 

この、ドレミファソラシドの音の配置の中に「た~~~~~~くさん!のコードが隠れている!」んです!!

 

それでは簡単にイメージ図を見てみましょう。

 

スケールの中にコードが隠れている

スケールの中で見付けるコードはメジャー又はメジャー・セブンスになりますが構成度数を覚えておけば簡単に必要なコードを作ることが出来ますよね。

 

このように視覚的にコードの形を覚えておくことでスケールと重ねてイメージ出来れば簡単なコード演奏ならすぐに出来ちゃいます。

 

今回のロックギター講座はコードの作り方編でした。

ではまた・・。