ロックギター講座 基本テクニック(ブラッシング)編
今回のギター講座は基本テクニック(ブラッシング)編です。
ギターの演奏用語は様々なんですが、日本語になると結構たくさんあって、ちょっと複雑だなぁ~・・・。なんて思ったりします。
弾き語りの様な弾き方だと、「ストローク」と言うけれど、ファンクミュージックの様にタイトなリズムで弾くと「カッティング」となるわけです・・。
ニュアンスの違いなんだとは思いますが・・・。
やってることは、あまり変わりないんですよね・・。
というわけで、「カッティング」から始めた方が音楽的にいろいろ都合が良いのでそうすることにしました。
では、実践していきましょー!
ブラッシングとは・・?
弦に軽く触れている状態で弦をピッキングすることです。
つまりミュート(消音)技法の1つですね。
音色は出ないんですが、「ガッ」という打音が出ます。
この打音を上手く取り入れることで、よりリズミカルな演奏に聞こえるんですね。
このブラッシングはギター特有の演奏技法になりますので絶対に覚えておかなくてはならないものなんですね。
テクニックとしては6本の弦全てをブラッシングすることが基本となりますが、慣れてきたら6・5・4弦(太い打音)と3・2・1弦で(細い打音)で使い分けることでパーカッション的なフィーリングを演奏に出せる様になります。
上級者なってくると欲しい打音がでる弦だけをブラッシングすることで演奏に幅を生み出しながらも技術的な負荷を軽減させています。
「音色が出ないんなら、わざわざやる必要ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ギターの演奏技術上、「やらない方が難しい」ってなっちゃうので常に意識しておくべき要素の1つです。
では早速このブラッシングを取り入れた練習に入っていきましょう。
下記の図は1小節を16分音符のブラッシングで刻んだ時の譜面です。
ちなみに今更なんですが、楽器の練習には必ず「メトロノーム」を用意しましょう。
出来る事なら、デジタルなものが良いです。
そして、メトロノームの音量が大きく出来る環境があると完璧です。
エレキギターの場合、アンプの音量に負けちゃうので・・・。
では、図の説明に入ります。
見ての通り、1小節(4/4)を16分音符で並べたものです。
(音符の記号が分からない場合はネットなどで検索すると沢山出てきますので調べて下さいね・・。)
音符記号を簡単に説明しますと、音階の位置に記載される丸印が黒く塗りつぶされていないものが「全音符」(1小節の長さで音が続いている)です。
その「全音符」に点が加わると「2分音符」(1小節4/4の場合、2拍(はく)分の長さで音が続いている)です。
更に丸印が黒く塗りつぶされて縦線が加わると「4分音符」(1小節4/4の場合、1拍分の長さで音が続いている)となります。
その縦線に旗が加わるごとに「音の長さが半分」になっていきます。
図の音符記号では音階は×印(ブラッシング)で繋がっている旗が横線で2本となっているので16分音符記号となります。
注目すべきポイントはこの「音の長さ」を表す部分です。
「ワン」「ツー」「スリー」「フォー」と書いてある区切りが「拍子」(拍と同じ意味)となります。
そして1拍に4回の音がでます。(図の場合、打音が出る)
図の譜面の下側に記されている矢印はピッキングの方向を表しており、1拍にピックが2回上下していることになります。(つまり2回手を振っている)
メトロノームの音は「拍」に合わせたテンポスピードにして下さいね。
そして必ず遅いテンポから始めることを心がけましょう。
ピックを持つ手の注意点
まず単純ですが、ダウン・アップと交互に空ピッキングを繰り返しながらリズムを刻んでいきましょう。
ダウン・アップのリズムにズレが無いように意識して下さい。
ポイントはダウンもアップも6本の弦全てをブラッシングすることですが、気をつけなければならないことは「ピックをひっかく」のではなく、「打つ」感じになるように意識しましょう。
テンポスピードが遅くても腕、手首の振りは遅くならないように気をつけましょう。
指板を持つ手の注意点
基本的には人差し指が6弦~1弦までしっかりと触れてミュート(消音)していることが大事なポイントとなります。
その他の指はどうなるかと言いますと・・・。
実際の演奏時では、その都度押さえるコードの形になっていたりとか・・・。
(例えば6弦ルートのコードとか・・。)
フレーズを弾く直前だと、他の指も揃えて弦をミュートしていたりとか・・。
上級者になると、親指で6・5弦をミュートして4~1弦は人差し指でミュートとかしてるギタリストもいます・・。
ですが・・・基本的には人差し指でのミュートは演奏中のあらゆる場面で行いますので確実にものにしましょう。
では最後にブラッシングのレッスン動画がありましたので載せておきます。
次回は、このブラッシングにコードを加えてみましょう。
今回のロックギター講座は「基本テクニック」(ブラッシング)編でした。
ではまた・・。